相談前の状況
依頼者は、当事者間での遺産分割協議が終了後、納得できない疎遠の兄弟から訴えられました。
兄弟は、調査をした結果、今回遺産分割の対象となっていない銀行口座を遺産分割すれば約８００万円になるので返せと訴えてきました。
兄弟は、感情的で話を聞く状態ではなく「不法行為に該当する」と言われたため、ご本人ではどうすることもできず、吉原隆平綜合法律事務所に相談に行きました。

解決への流れ
受任後、弁護士が該当する口座を確認したところ、該当する口座は、相続人の相続税、固定資産税、故人の税金を支払うためのものでした。
私利私欲のためではなく、故人のために使っていたことが明らかになり、結果、これは不法行為に該当しないと主張しました。資料に基づく弁護士の論理的かつ熱意のある説明で、兄弟の方も旗色が悪いと判断し、裁判の途中で訴えを取り下げてきました。
結果、取り下げられたことのより、約８００万円の支払がゼロになりました。

吉原 隆平 弁護士からのコメント
相続は、泥沼の長期戦になり、相続人間で時間・労力・費用を費消し合うケースが後を絶えません。
単純なお金の問題だけでなく、兄弟間等の長年の軋轢がトラブルの原因になっているケースも散見されます。
そのような中でも、論理的に、時に熱意をもってトラブルを解決するのが弁護士の職責ですので、ご本人で対応して泥沼の長期戦となる前に、早めに専門家である弁護士へのご相談をお勧めいたします。