相談前の状況
依頼者は妻と子供2人の4人家族でした。
10年くらい前に、住宅ローンを組んで約4500万円借りていましたが、借りた後に、すぐ脱サラをして自営業をはじめました。しかし、事業が思う様には行かず、その事業に投じたお金やそれまでの生活費を工面するために、苦渋の決断として、7社の消費者金融とクレジットカード会社から合計で約400万円の借金を抱えしまいました。
できれば返済し続けたいものの、借金の返済も滞り、苦しくなったため、救済方法を求めて吉原隆平綜合法律事務所に相談に行きました。
解決への流れ
依頼者には自宅を残したいという思いが強くありました。
そのため、家族会議をした上で、自宅を手放して自己破産するくらいならば、一部借金を返済しながらも、自宅に留まるほうが良いという結論となりました。
この決断を受けて、弁護士は個人再生をする方針で受任をしました。
結果、住宅ローンはそのまま返済しながら住み続けることができました。
加えて、弁護士のサポートにより、トータルで返済する金額が約400万円から約80万円に圧縮することに成功しました。
最終的にはその圧縮した金額を債権者に月々2万円の40回払いで利息なしで返済する形の弁済を成立させることができました。
吉原 隆平 弁護士からのコメント
今回のケースのように、「自宅を残したい!」という考えが強い相談の場合、個人再生の可能性を模索しますが、自己破産に比べて、個人再生を行うためには複雑な条件をクリアしなければいけません。また、自宅を残すことにこだわりすぎて、かえって生活のクォリティーを下げてしまうケース(例:返済に追われ自由につかえるお金がまったくなく、たまに旅行等もいけない)もあり、一度しかない人生で何を最も重視するのか、弁護士が客観的に冷静なアドバイスをすることが有効なケースも多いです。
個人再生を検討している方は早めに弁護士に相談することをお勧します。