相談前の状況
依頼者は、妻と同居しており、妻は、長年、アルツハイマー病を患っており、依頼者が介護してきました。
妻のアルツハイマー病が進行し、介護にも抵抗するようになってしまい、依頼者は、将来を悲観し、発作的に、妻の首を絞めて殺してしまいました。
依頼者の息子から吉原隆平綜合法律事務所に相談がきて、その連絡で警察に行き、警察署で刑事弁護の相談を受けました。
解決への流れ
刑事弁護を受任し、裁判員裁判では、依頼者が反省していること、介護疲れがあり、将来を悲観せざるを得ない状況であったこと等を必死に裁判員に伝えました。
「法律学=説得の学問」であり、東京弁護士会の裁判員制度センターでの経験や、大学で法律を教えている経験を生かし、分かりやすく、裁判員の共感を得られる弁論を心がけました。
検察官は、結果の重大性(死という結果の重さ)を強調しましたが、犯行に至る経緯に同情すべき点が多いことが理解され、最終的には、執行猶予付判決となりました。
吉原 隆平 弁護士からのコメント
裁判員裁判が予想されるような重大事案でも、早めに、経験の豊富な弁護士に相談すれば、より良い結果を得られる可能性があります。早期に弁護士へ相談されることをお勧めします。