相談前の状況
相談者は、ファミリー経営のクリーニング会社の2代目社長様でした。
クリーニング会社は父親から受け継いだ事業でとても愛着を持っていました。しかし、コロナ禍で売上が減少し事業が非常に厳しくなり、そのときに出来た負債が約3億円ありました。当時は、銀行などから融資を受けることができ、最悪は脱しました。
コロナも終焉し、最近は事業が持ち直したものの、昨今の物価高で従業員の人件費が上がってしまい、そのときの負債が足かせになって金繰りが悪化して、このままだと1年以内に資金が底をつきそうだということで、吉原隆平綜合法律事務所に相談されました。
解決への流れ
社長様は、会社を継続させたいという思いが強かったのですが、税理士を交えて今後の資金繰りを分析したところ、いずれは資金ショートしてしまう可能性が非常に高かったことから、依頼者は悩んだ末、法人破産の申立てをすることになりました。
依頼者の要望が2つありました。
①古いお付き合いの取引先に対して、できる限り迷惑にならないように破産申立を行いたい。
②債権者集会のサポートを全面的に協力してほしい
弁護士はその要望にできる限り応えるかたちで対応しました。
速やかな破産申立が必要であったため、受任通知を送るのと同時に破産申立をし、申立から約半年後に免責許可決定を得ることができました。
吉原 隆平 弁護士からのコメント
本件、依頼者様に感謝されたのは、法人破産だけでなく、債権者対応でした。
債権者集会では、マイナスの言葉を投げかけられたり、とても厳しい状況でした。しかし、弁護士として、矢面に立つ社長の代理人として、管財人や債権者に対し、しっかりと代表のその思いを伝え、無事に切り抜けることができました。
幅広い業種の法人破産の申立てを何度も経験した知見を活かし、新しくスタートできるような解決のために尽力致します。
複合的なサポートに関しても経験がございますので、お悩みがある場合はお早めにご相談ください。