相談前の状況
依頼者はIT系企業の社長でした。
業績はそれほど悪くなかったのですが、予期せぬ売掛金の未収等が生じ、資金繰りが狂った際、いわゆるファクタリング業者から(債権の譲受金の形で)金を借り、借りては返すを繰り返すようになってしまい、事業の存続に不安を感じて、吉原隆平綜合法律事務所に相談に行きました。
解決への流れ
弁護士は、社長からファクタリングの状況を細かくヒアリングし、ファクタリング業者に受任通知(弁護士が受任し交渉の窓口になるという通知)を送り、交渉に入りました。
ファクタリング業者といっても、法に則って債権を譲り受ける適正な業者と、いわゆるヤミ金に近いグレーな業者もあり、後者に対しては、貸金業法や利息制限法の潜脱ではないかと強く交渉し、硬軟織り交ぜた粘り強い交渉の末、会社の経営に不利益とならない条件で交渉をまとめ、会社を再建できました。
吉原 隆平 弁護士からのコメント
近年、ファクタリングが多く行われており、貸金業法や利息制限法を潜脱する不適正な業者も増えています。このような業者と取引をしてしまうと、高額な手数料をとられ、会社が一気に末期的状況になることも珍しくありません。
ファクタリング業者への対応に苦慮した場合、専門的知識・経験のある弁護士に相談されることをお勧めいたします。