相談前の状況
自動車部品を製造する中小零細企業の社長様からの相談でした。
創業から30年以上社長が一代で築いた会社です。景気の良い時は、有名な自動車メーカーとの専属契約もあり、多い時には従業員30名を抱え、順調な経営状況でした
しかし、昨今、自動車メーカーによる中小零細企業への圧力や、原材料費の価格高騰も相まって、とても厳しい経営状況になってしまいました。
それでも社長様は、銀行から運転資金の融資を受けて頑張っていたものの、会社の資金繰りはどんどん悪くなっていきました。
従業員もほとんど辞めていく中で、今後の見通しや後継者も不在な事実は変わりません。
日に日に、気力、体力ともに限界に近いことが自分自身でも感じ、最終的には「会社を畳む」という決意ができたので、吉原隆平綜合法律事務所へ法人破産の相談に行きました。
解決への流れ
今回、社長様は弁護士に依頼をする半年前くらいから定期的にご相談に来られていたため、
会社の経営状況や保有資産などの詳細な内容を確認することができました。
弁護士との面談を重ねる中で、一代で築き上げた愛着のある会社を畳むという決断を正常な判断で意思決定できました。
最終的に、総合的に社長様の要望通り、法人破産の申立をすることになりました。
手続に関しては、弁護士主導で取り組んだ結果、何もトラブルなく手続きを完了することができました。
法人破産が完了したことの弁護士が報告するとオーナー様は「やっと一区切りつけることができました。ありがとうございました。」とおっしゃっていただきました。
吉原 隆平 弁護士からのコメント
高齢化と後継者不在によって、体力の限界を超えて事業運営をしている中小企業の社長様は年々増えています。今抱えている銀行融資が重くのしかかり、その結果、ご自身の人生を不幸にさせてしまう可能性もあります。
ケースバイケースですが、弊所は法人の債務整理、破産について多数の実績/経験があります。
今後の経営における一つの情報源として、気軽にご相談にいらしてください。
ご状況をお伺いした上で、相談者にあったご助言をさせて頂きます。