相談前の状況
依頼者様は某運送会社の従業員の方でした。
以前勤めていた会社は、深夜も含めて猛烈に働く、いわゆる「ブラック会社」でした。
実際の現場では、法定労働時間を大幅に超えていて働くことは日常茶飯事となっていました。

そんな状況にも関わらず、自分の労働時間に比べて、お給料が少ない状況でした。
会社側の一方的な理由で、受け取るはずの給与から「自動車の整備代金」など、何かしらの口実をつけられて、給与の天引きが蔓延的に行われていたからです。
自分の労働時間に比べて、お給料が少なく、社長に抗議をしたが認められなかったため、吉原隆平綜合法律事務所に相談に行きました。

解決への流れ
受任後、依頼者様が勤めていた会社に対し、弁護士は、実際の勤務状況に関する情報の開示を求めました。
加えて、依頼者様自身が保管していた運送用自動車の走行記録や、その他上司や同僚との携帯電話でのメッセージのやりとりの履歴などの資料を集め、整理した結果、実際の労働時間が長期にわたっていることを証明することができました。
その証拠を元に交渉した結果、概算の残業時間が認められ、依頼者が納得できるだけの残業代１２０万円の支払いを受けることができ、解決しました。

吉原 隆平 弁護士からのコメント
タイムカードがないと残業代請求は一般的には厳しいですが、諦めないでください。
その他の資料から残業時間を証明することが可能なケースであれば、概算の残業時間を割り出せる可能性がございます。
タイムカードがなくても諦めずに、まずは弁護士に相談してみてください。